3月11日に東北地方で発生した巨大地震を受けて、チャレンジセンターに「生活復興支援プロジェクト」が発足し、被災地への応急住宅「どんぐりハウス」の建設を行っております。我々ライトパワープロジェクトも培ってきたソーラー技術を全面的に提供し、住宅の自立型太陽光発電システムの設計や現地で電気配線を行っております。
三洋電機株式会社からHIT太陽電池モジュールの提供、パナソニック株式会社からEV用制御弁式鉛蓄電池の提供により、電気を太陽が出ている昼間だけでなく夜中も安定して使用することができます。また屋内照明にLED電球を採用して低消費電力に努めています。
太陽からの光エネルギーをHIT太陽電池により電気エネルギーに変換させます。この時に電力の変換損失を低減させるためソーラーチャージャー(MPPT)を使用します。
発電した電気は鉛蓄電池(バッテリー)に一度貯められます。この状態では直流電流であるので、正弦波DC/ACインバータにより一般家庭のコンセントに流れている電気と同様な交流電流(50Hz 100V)に変換させ、電気を利用できるようにしました。
上記のシステムの建物を被災地へ二棟建設しました。
岩手県大船渡市柏地区 | 宮城県石巻市 |
5月7日完成 | 6月26日完成 |
2012年8月13日に宮城県気仙沼市立大島小学校で開催された「大島復興花火大会」、2012年8月16日に岩手県大船渡市で開催された第38回「三陸港まつり」にて、人と人との交流を通して復興を支援するとともに、太陽光や省エネルギー技術への興味を高めることを目的に、ソーラーカーと電気自動車の展示を行いました。
大島小学校にはソーラーカーのペーパークラフトを、大船渡市立越喜来小学校にはソーラーカーに関する書籍などを寄贈し、児童達に省エネルギーの技術の理解を促しました。また現地へのソーラーカーの輸送には日野自動車の協力でハイブリッドトラックを使い学生はてんぷら油のみで動くエコバス「てんちゃん号」で移動する環境に優しい展示活動となりました。 同時に上記にある2011年に設置した自立型太陽光発電装置とバッテリの点検作業も実施しシステムが問題なく稼動していることを確認しました。