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第4回チャレンジセンターセミナー
夢をかなえた”成し遂げ力”
〜44年間抱き続けた夢、太平洋横断〜
開催報告

【 実施報告 】

 10歳のときの戦争体験のエピソードに始まり、学生時代、企業での活躍、そして太平洋横断にいたるまでの経過を、自らの人生を振り返りながら5つのキーワードを基に語っていただきました。

 

日時 : 2007年 11月15日(木) 17:15〜18:45
場所 : 東海大学 湘南校舎 松前記念館講堂
プログラム : 夢をかなえた“成し遂げ力”
         〜44年間に抱き続けた夢、太平洋横断〜
講師 : 村田和雄[むらたかずお](京都ヨットクラブ所属)
参加者 : 135名(学生91名、教職員22名、一般22名)
アンケート回答 : 120名

本セミナーの成果

 村田氏は、生まれ故郷である静岡での空襲の体験から、10歳のときにすでに「命の味」を味わい、「死」というものを見つめたとのこと。 死と向き合い、「あと〇年で死んでしまうかもしれない」といったような気持ちを普段から持つことが出来れば、毎日生きているということがいかに大切なことか知ることにつながると語っていただきました。

 そして、大学で一番学んだことは「自分が一番劣等生であるという自覚」、企業人として一番学んだことは、英国で工場を立ち上げる際に、「マネジメント上のインセンティブは、自分のアイディアを実現させること」だったそうです。

 また、参加者に対し、伝えたいキーワードを5つにまとめていただきました。

  1. 「ゆでガエル」 → 今の環境がぬるま湯だということに気づくこと。
  2. 「受身になるなプラスワン」 → ものごとをするとき嫌々ではなく、自分の意思で動く。そして、独自の工夫を一つは加える。
  3. 仕事は人生における最大の遊び」 → 会社で自分のやりたいことが出来ない場合は、自分で雰囲気をつくる。そして、同僚や上司を巻き込んで自分のやりたいことを実現していく。
  4. 「知識よりも観察力と考察力」 → 知識は利用するためにある。
  5. 「孤独に強くなる」 → 失敗を恐れず、信念をもこと。周りに迎合するのではなく、自分のイメージを確立すること。

 最後に、「事を成し遂げるためには周到な準備が必要であり、準備が8〜9を占める」、「準備には、日頃からどの様な人生をおくるべきかを考えた延長線が反映される」と話しを締めくくっていただきました。

■参加者からは次のような感想が寄せられました。

  • 一分一秒を大切にしていく生き様は、とても素敵でした。
  • 1.ゆでガエル、2.受身になるな、3.知識よりも考察力や観察力、4.孤独に強く、5.仕事は人生における最大の遊びだ、という言葉にとても共感しました。今、自分は勉強を仕事としてとても楽しんでいます。また、「生きている」という意識を少し高く持とうと思います。
  • これから、就職活動を始めるにあたって心構えなど基本的なことだけれども大切なことを改めて実感させられた。
  • 村田さんの話は、本当に私にとって貴重なものになりました。村田さんの言葉を胸に生きていきたいと思います。
  • ゆでガエル、一日に1%の成長する心を持つこと。今まで自分が思っていなかった言葉を聞けて、自分も毎日の中に1%の成長する心を持って生きたいと思いました。
  • 村田さんは命というもの見つめ、自分自身の人生をアクティブに過ごされている。人生や歴史を色々な方面から捉えている。村田さんが語る海の魅力が伝わってきた。
  • 海上で、誰もいない中、ヨットの上で夜、星空を見ることはなんと贅沢な時間だろうと思った。
  • 「一時間でもいいから雑念を払い、死というものを見つめれば、その後の人生は変わる」や5つのキーワードはとてもためになった。今後の人生に活かしていきたい。村田さんのポジティブでチャレンジングな生き方は真似できたらいいなと思った。
  • 人生を通してチャンスは必ずまわってくる。大事なのは、その時にどれだけ本気になれるかだと改めて思いました。また、今なかなか考えることのない自分の命について考える大事さ、そこから変わるということが分かった。
  • 人の経験や体験した事や考えを聞き、まだ未来のことをあまり決めていない自分にとって新しい考え方や新しい物事の見方を発見することができた。
  • 5つの提言は、私のポリシーとほとんど似ていました。そのことが揺らいでいた自分に一押し与えてくれたと思います。
  • どのようにして、リーダーシップをとっていくかが分かった。
  • 学生にとっては社会人への導入教育として適当だったと思う。
  • 成し遂げ力の大切さとともに、挑み力の大切さを知ることが出来た。
  • 限られた時間、場所でいかに自分が最大限の力を発揮できるか。一度考えてみることも大切だと思った。どんな壁も考え方を変えれば、乗り越えられる気がする。
  • 「自分のリーダーになることが、いのちをいきることだ」という言葉が印象に残りました。ノートに書きとめておきたいと思います。
  • 今日の講演は、今までの自分の人生を見つめなおす、また今後の人生を考える良い機会になった。今日聞き、学んだことを活かしていきたい。
  • 毎日を平穏に過ごすことなく、情熱と目標を持ち続けることによって、それが結実するととても大きな力になることを示していただいた。また、自分の内面を深く見つめることによって、いかに自分を高めていったのかの体験談は非常に心に残った。

今後の事業への展開

 今回の講演では、「生きる」という意味を見つめ直した上で、決してあきらめない強い信念を持つことが「成し遂げ力」につながるという講演内容と、本学の教育方針である「集い力」「挑み力」「成し遂げ力」を関連付けることができた。

 本セミナーの開催により、取組の意義を学生の内発的な気付きによって分かりやすく定着させ、様々な活動に参加する目的意識を高めることに大変有効であった。

 今後もこうしたセミナーを企画し、学生の学習意欲を引き出しながら社会のニーズに応えるプロジェクト活動の支援に役立てる。

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