技術紹介

 ここでは 「電気自動車」 「ソーラーカー」 「人力飛行機」 の各車体・機体についての紹介や、それに関する技術を紹介します。 東海大学 チャレンジセンター ライトパワープロジェクトの電気自動車やソーラーカー、人力飛行機には、高校から大学で学ぶ基礎的なものから 各学会等で発表した研究成果など、様々な技術を採用しています。

電気自動車 とは?

  電気自動車は、ガソリン車のエンジンの代わりにモータ(電動機)・コントローラ(制御装置)を搭載しています。 電気自動車はガソリンエンジンではなく、電池に蓄えた電気を使ってモータで走行します。 そのため、走行中は排出ガスを出しません。

 また、エンジンの変換効率は 30〜40% 程度と言われていますが、モータは2倍以上の80% 以上(最高レベルで 90〜98% 程度)が実現できるので、省エネルギー化が進められます。

 さらに、ブレーキをかける際 モータを使って発電を行う回生制動を使うことで 走行中の運動エネルギーを電気エネルギーに変換することが出来ます。 ガソリン車でブレーキやエンジンブレーキをかけてもガソリンタンクにガソリンは戻されませんが、モータを搭載した電気自動車であれば この電気エネルギーをバッテリや電気二重層キャパシタに蓄えることが出来ます。

 もとのエネルギー源が違うだけで、電気を使ってモータで走行する ハイブリッド車、燃料電池車、ソーラーカーも 電気自動車の一種ということになります。

ソーラーカー とは?

 ソーラーカーは、太陽電池で発電した電気を使ってモータで走行します。 一度作ってしまえばガソリンを消費することなく、半永久的に走行し続けることが出来ます。

 基本的には、電気自動車と同じで回生ブレーキなどが使用できます。 しかし、ソーラーカーは太陽電池での発電を効率的に行うために パワートラッカー(MPPT) が搭載されています。 また、太陽電池で発電した電気を蓄えたり、太陽光が少ない場合でも走行出来るように、バッテリも搭載されています。

人力飛行機 とは?

 人力飛行機は、推進力としてエンジンやモータを使用せず、人間の力のみを動力源としてプロペラを回転させ飛行します。 飛行中の排出ガスは、人間の呼吸に伴うものだけということになります。

 基本的な構造として、主翼、フレーム、プロペラ、コクピット(操縦席)、尾翼があり、その他に機体を操作するための操縦系とプロペラに回転力を伝えるための駆動系が存在します。 パイロットはコクピットで自転車のようにペダルをこいで プロペラを回転させ推進力を得ます。

 構造は、高翼式(コクピットの上部に主翼がある型)が一般的ですが、ライトパワープロジェクトの機体は 低翼式を採用しています。