自主開発エンジン「THR」

TSRPのロケットエンジンはハイブリッドロケットと呼ばれる種類です。 ハイブリッドロケットは酸化剤には液体を使用し、燃料には固体のものを使用したロケットのことで、従来から一般的に使用されている固体ロケットや液体ロケットと比較して安全性が高いという特徴があります。 また、火薬を使用していないので取り扱いも簡単です。 これらのメリットから学生が扱うロケットとしてよく採用されています。 TSRPではハイブリッドロケットを自主開発しており、開発されているエンジンには「THR」の名前がついています。 THRシリーズの特徴は酸化剤に液化亜酸化窒素を使用していることと、燃料にワックス(蝋)を使用している点です。 現在は300 N級、600 N級、1 kN級、2 kN級のモデルが存在し、数多くの打上げと地上試験での高い運用実績が存在します。 THRシリーズは中部地方を中心に活動する社会人ロケットチームTokai-Rocketeerで運用するエンジンにも採用されました。



運用中のTHRシリーズ

設定全力積クラスによって型式末尾にLTD(Limited)、Main(MainStream)、Ex(Extreme)を付加する。

THR-E/F303J

使用タンク:HyperTEK 300/440cc

THR-E/F406K

使用タンク:HyperTEK 440/835/1680cc

THR-E/F210L改

使用タンク:HyperTEK 835/1680/2800/3600/4630cc

THR-E810L

使用タンク: ~1600cc



開発中のTHRシリーズ

THR-X820N

使用タンク: ~7000cc

600 N級エンジン THR-F006K

1 kN級エンジン THR-E210L改

燃焼実験で運転中のTHR-E210L改

燃焼実験で運転中のTHR-E810L